あの発言がなければ、その後の人生は大きく違っていたでしょう


まさか西部邁氏が自殺という形で人生を終えてしまうとは思いませんでした。あれだけメディアに登場し、数多くの講演や著作物を世に送り込んできた人なのに、その最期が入水自殺になるとは、なんとも悲しい晩年になってしまいました。

然し乍ら、西部氏の人生を大きく変えてしまったのは、その西部氏自身の発言にあったのではないかと私は思っているのです。

今から5年以上前でしょうか。まだTBSラジオで『アクセス』という番組があった頃に西部氏が出演されていたのですが、その中で西部氏は次の様な言葉を発したのです。

“僕ね、いままでに一度も選挙の投票したことがないんですよ。僕が投票しなくても誰かが投票してくれればそれで良いから”

多少の文言の違いはありますが、大体この様なことを話していました。勿論、私はリアルタイムで番組を聞いていましたから未だに記憶の中にあるのです。

西部氏のメディアへの出演が減り始めたのは、この発言が発端だと思っています。

あれだけ政治に対して噛み付き、その姿勢に賛同した人たちが沢山いるのに、当の本人が一度も投票したことがない上に他人任せだった訳ですから、それに対する失望感は相当なものだったでしょう。斯く言う私も西部氏の考え方に対して疑問符といいますか距離を置きたくなった程ですから。

ハッキリ言って、西部氏は選挙には行かないくせに普段から政治に文句ばかり言う近所の五月蝿いオヤジと何ら変わらなかった訳です。

然し乍ら、西部氏はメディアから自身の政治塾から講演から著作から糧を得ていたのです。単に管を巻く無職のオヤジならいざ知らず、立派に生計を立てていたのですから罪は重い筈です。

敢えて西部氏の立場になれば、やはり西部氏が本当に一度も選挙の投票に行ったことがなかったとしても、そこは墓場まで持っていくくらいの覚悟が必要だった気がします。どう考えても立場を思えば迂闊に言葉にできない内容ですし、嘘も方便で適当に御茶を濁すことだってできた筈なのです。そう思うと慢心といいますか、心の何処かに隙があったのでしょうね。

嘗て『朝まで生テレビ』で激論し火花を散らした朋友の大島渚氏と黄泉の国で再会し激論の続きを始めていることと思う次第です。合掌。

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